金型表面温度計測システム
- Q1. 導入効果は?
A1. キャビティ直近の金型温度を計測することにより、成形状況の把握、品質管理、良否判定に応用できます。また、金型温度の安定度合いを確認できるため、捨てショット管理をすることで、無駄な樹脂を削減できます。
- Q2. キャビティのどの部分の温度を計測しているか?
A2. センサの先端から1mm以内の部分に温度を検出する接点があります。センサはフラッシュマウントと呼ばれるキャビティ表面と面一の状態で設置します。このため、キャビティ表面から1mm金型側に潜った部分の温度を計測します。
- Q3. 波形の見方は?
A3.量産成形を行う上では、以下の②、③を確認することで安定成形となっているか確認することができます(市販の計測器とソフトを利用した場合)。
- Q4. 「フラッシュマウント形状」とはどんな形状のことを指すのか?
A4. キャビティ面に対して、センサ先端面を面一に設置する方法・形状のことで、直訳すると「露出取付」となります。
- Q5. 追加加工ができるのか?
A5. STF04.0X08.0X026は、先端から0.01~0.02mm程度であれば研磨可能です。ただし、形状・曲面・斜め加工は行わないでください。STF01.0X11.5X18.5は、追加加工不可です。
- Q6. K熱電対を採用した理由は?
A6. 最も普及している熱電対であり、価格も安価であるためです。
- Q7. 初期購入時に必要なものについて
A7.
- (1) 金型表面温度センサ
- (2) 金型表面温度センサ用変換ケーブル(1mもしくは2m何れか)
(1)+(2)により市販の計測器へ接続することができます。 - (3) 固定ネジ:金型へセンサを固定するための割りネジです(カタログP.49)。
- (4) センサ固定用レンチ:(3)固定ネジの締め付け、及び緩める際に使用する工具です(カタログP.49)。
- (5) センサ抜き用レンチ:センサが金型に固着した時に、センサを引き抜くための工具です(カタログP.49)。
※(1)から(4)は初期導入時に必須。
※センサ取り外しの際、センサ先端から軽く押して外れる場合、(5)は必要ありません。尚、ネジ以外の方法で金型に固定したい場合は(3)固定ネジ、及び(4)センサ固定用レンチが不要になります。
※固定ネジ、センサ固定用レンチ、センサ抜き用レンチは、STF04.0X08.0X026用とSTF01.0X11.5X18.5用でサイズが異なるため、ご注意ください。
- Q8. 金型表面温度センサ用変換ケーブルを購入せずに使用することは可能か?
A8. センサ側に熱電対用コネクタが付いていますが、これを分解することにより熱電対素線を取り出すことができます。これを測定器端子台等へ直接接続すれば、変換ケーブルを使用せずに計測が行えます。